貧しい。
与那国島を訪れた私の率直な感想です。
石垣島から38人乗りの小型飛行機で30分。実際には搭乗手続きやらなんやらで1時間以上。
日本最西端の島与那国は、面積約29キロ平米。人口1,496人の小さな島です。
この島は最近、自衛隊基地問題で住民投票があった事で有名になりました。
基地アレルギーの強い沖縄で、基地賛成派が多数を制したこの住民投票に世間の耳目がちょっとだけ集まりました。
「標的の島になる、レーダー基地建設阻止!」
島の小さな空港から外に出ると、対面のフェンスに掲げられた基地設置反対の横断幕が目に入ります。
このような横断幕を島のあちこちで見ることができます。
島に着いて最初に訪れたダンヌ浜で、大阪から来たという青年も、基地ができて、島が変わるだろうと言っていました。
美しい自然豊かな島に、自衛隊が来るというと、それだけで拒絶反応を起こす人がいます。
この青年もそういう類の人だったらしく、彼は否定的な意味で「変わる」と言ったようですが、私は、肯定的な意味で変わるだろうと思いました。
与那国島に何故自衛隊の基地が出来るのでしょうか?
与那国島は国境の島です。
よく晴れた日には巨大な台湾の島影が島の西面に全体に広がります。
日本で最後に夕日が沈む島というフレーズで有名ですが、夕日が沈むのは海ではなく、台湾の山嶺です。
どんだけ台湾でかいんだよと思わずに入られません。
それだけ隣りの国が近いと、それだけ紛争に巻き込まれ易くもなります。
1996年、台湾の選挙に圧力をかけるために、中国が発射したミサイルがこの島のすぐそば60km付近に着弾しました。
同じ年、台湾政府は中国政府に対抗するためこの島の周辺で軍事演習を行いました。
1990年後半から、中国の漁船や公船が与那国周域で活発に活動しています。
海上保安庁は領海侵犯をした中国漁船を1年で1500隻以上確認したと発表しました。
また、中国の調査船が島の沿岸ギリギリに近づいているのを見たという島民の証言もあります。
そういう事情が重なれば、当然身の危険を感じる島民も多くいます。
与那国島町議会は自衛隊の誘致を1973年から繰り返し決議していました。
そして、どうにか国が自衛隊の設置に具体的に動いたのは2010年からです。
これが自衛隊が設置される経緯です。
が、しかし、一方で、基地誘致反対運動も起こりました。
島の伝説的女性「サンアイ イソバ」から名前をとった「イソバの会」というグループです。
最初にご紹介した町のあちこちに横断幕を掲げているのはこのグループが主催のようです。
彼らのサイトによると、美しい与那国島をいつまでも残したいという趣旨らしいですが、横断幕やビラなどの掲示の仕方はどう見ても「美しく」はありません。
それに何故か韓国慰安婦についての集会を開いたりなんかもしています。
自衛隊誘致派と反対派。
反対派は自衛隊誘致の賛否を確認する住民投票を求め、行われました。
そして、結果は賛成派が多数を占めました。
それでも、イソバの会は納得しないようで、今度は自衛隊基地の放つレーダー波が住民に健康被害を与えるとして、裁判を起こすようです。
結局、あの美しくない横断幕を引き込めようとする気持ちはないようです。
自衛隊の誘致に関する賛否について考えるとき、国防以外の島の置かれている状況についてもう少し触れたいと思います。
まず、与那国島には高校はありません。
島の子供たちは中学を卒業すると、高校入学のために、石垣島か沖縄本島に渡ります。
都心周辺を知る私たちにとっては、石垣島や、沖縄本島ですらやや不便さを感じますが、それでもはっきりいって、与那国島とは比較にならないほど便利です。
そうなると、一度島を出て行った子供たちはが、島に戻るというのは、就職の面と合わせて考えてもかなり難しいのではないかと思えます。
実際1970年に3,000人近かった人口は、年々減り続け、現在は最初に紹介したように半分の1,496人です。
私は、伊豆諸島にある神津島というところを訪れた事がありますが、こちらは1970年に2,100人弱の人口に対して、現在推測で1,829人の人口をキープしています。
そして神津島では1972年に高校を開校して現在に至っています。
与那国島のレンタカー兼タクシー運転手さんは「この島に高校がないのは人口が少ないから」だと、おっしゃっていましたが、神津島が高校を開校した頃は、与那国島の方がはるかに人口が多かったのです。
なぜ、この島には高校が作られなかったのか?
私にはわかりません。
ただ、神津島の高校は「都立」ですので、高校の開設が県以上の自治体の専横事項であるなら、沖縄県のやる気の問題だったのかもしれません。
地勢を考えて少なくとも高校ぐらいは作るべきだろうと思うのですが。
与那国島にはゴミ焼却炉の問題がありました。
八重山地方で先んじて作られた与那国のゴミ焼却炉は、廃棄物処理法改正による基準にあわず、2002年から運営を停止していました。
以来10年以上、与那国のゴミはすべて埋め立て処理をされていました。
しかし、 この処理場のスペースも、あと5年も持たないだろうと言われていました。
新しいゴミ焼却炉を作りたくても、建設費の3分の1を島が負担せねばならず、その費用が捻出できないため、頓挫していたのです。
しかし、自衛隊基地を設置するにあたり、国は自衛隊によるゴミの増量を考慮して、ゴミ焼却炉の建設費を9割負担することにしました。
その結果、新たなゴミ焼却炉の建設に着工出来たのです。
人口減による過疎化は、人の幸せに直結する問題のように思えます。
与那国島の中心といわれる祖納地区を歩いて、ナンタ浜に至った時、突然雨が降り始めました。
最初は小雨でしたが、すぐ大ぶりになりました。
傘を持っていなかった私は、たまらず雨宿りの場所を探しました。
しかし、コンビニもスーパーもなく、商店らしい商店も見当りません。
日が沈んで、街頭もないそのあたりは薄暗く、うら寂しい限りでした。
ふと見ると、崩れ落ちそうな建物があり、入り口の戸が倒れて開いてます。
普通は近づくことさえ憚れるような場所ですが、私は止むを得ずその中に入りました。
崩れかけ、天井も半分落ちているその建物は、かつて、バーか喫茶店だったような雰囲気です。
このお店が賑やかだったのはいつの頃なのか?
バブルの頃か?もっと最近なのか?
朽ち果てるに任せて、放置されたままの建物。
テナントの入れ替えが激しい都会では、考えられない光景です。
肌で感じる過疎の波です。
このままでこの波は防げるのでしょうか?
この島の平均所得は現在でも全国平均より60万円低く、加えて、主要産業のサトウキビも、TPPによる砂糖関税の引き下げが決まれば、大きなダメージを受けると言われています。
美しい南の島ということで、観光に期待し、宣伝に力を掛けていますが、なにせアクセスが悪い。
大都市との直行便がないのはもちろん、沖縄本島からの便も少ないです。
この島に渡るには、飛行機にしろフェリーにしろ石垣島経由しかないのです。
しかも12月から3月までの冬時期は、ほぼ毎日曇って景色が良いとは言えません。
飛行機を何便も乗り継ぎ、あるいはフェリーに4時間揺られて、この島に来るほどの魅力が、多数の観光客相手にあるのか?といえば、首を傾げざるをえません。
コンビニは一件もなく100円ショップも、およそスーパーと呼べるようなものもありません。
飲食店が並ぶ、メインストリートらしき部分は数メートルです。
バスはなく、タクシーはレンタカー屋さんが兼業してる3台のみです。
生活の弁も悪い。娯楽もロクにない。学校もない。しかも、人口が多い石垣島と高速船で1時間以内で行き来出来る他の八重山の島々と違い、飛行機や4時間掛かるフェリーでなければ渡れない。
人が暮らすには、少し過酷な場所だと思えます。
綺麗な海や日本最西端と云うだけでは、刺激を求める体質の若者を、この退屈な島につなぎとめられるとはとても思えません。
このままでは、明らかに「人が消滅していまう」可能性が高かったでしょう。
崩れかけの灯のない建物の中で、雨音を聞きながら、私は、自衛隊は、この島には是非とも必要だなと感じました。
自衛隊に所属する、国防という意識が高い若者を、それこそ命令という形で派遣する以外、この島の活性化は不可能だと思えるからです。
自衛隊基地反対派のイソバの会のサイトには、島のおばあさんによる、
「基地が出来れば、島は狙われる。島は観光で栄えるようにすべきで、基地がある島に観光客はこない。」
というような趣旨の発言が紹介されています。
果たしてそうでしょうか?
基地が出来れば島は狙われるのでしょうか?
軍事施設がなければ、狙われないのでしょうか?
1996年の中国の威嚇ミサイルはなんだったのでしょうか?
彼らは台湾を威嚇するために、反撃されない、基地のない与那国近海にミサイルを撃ち込んでいるのです。
基地の有無と関係なく、戦略的に必要となれば、島は狙われます。
大平洋に抜けたい中国としては、与那国の制圧は非常に有利なアドバンテージです。
軍事的素人のおばあさんの断言には、とても説得力を感じられません。
また、観光で栄えさせることと、基地の存在は必ずしも相反しません。
何故なら、沖縄本島には基地はありますが、多くの観光客が訪れているからです。
世界有数のリゾート地であるハワイにも基地はあります。
基地があると観光客はこなくなるというのは、思い込みと言えます。
むしろ、美しい自然があるとは言え、逆にいえば、それ以外ないこの島に、どうやって観光客を呼び込むだけの魅力を増やすのでしょうか?
魅力あるような観光コースを開発するにしろ、観光施設をつくるにしろ、「お金はかかる」のです。
さすがにその事は理解しているのか、イソバの会では、基地推進派を「今だけ、金だけ、自分だけ!」だと批判しています。
しかし、今の問題を解決できずに将来の展望はあるのでしょうか?
もしも、基地が来ないという選択をした場合、外国からの暴力という不安が解消出来ない、という事だけでなく、インフラの整備もままならないまま、この島は急速に死滅するでしょう。
予想より遥かに早いスピードで人口減が進んでいるのですから。
むしろ、「自分だけ」なのは、自分たちのイデオロギーだけのために、基地を反対するだけ反対しておいて、他に何も提案していないイソバの会の方ではないかとさえ思えます。
この島の敵は、外国からの暴力だけではないのです。むしろ直近の敵は、貧しさと過疎化です。
自衛隊の基地が出来る事で与那国には大きく3つの良い事が起こります。
1.近隣外国に対して、丸腰の不安状態から、やや脱却出来る。
2.高校もないため流出する一方の若者人口が一気に増える。またそれに伴う様々な経済効果が期待出来る。
3.自衛隊派遣にともなう基地地代やその他の国からの援助金が入り、それによりインフラ整備など島が潤う。
綺麗事では人は生活できません。人には豊かさが必要なのです。
わずか100人程度の自衛隊員と、その関係者が駐留するだけでは、実際はそんなに大きく変わるところはないでしょう。
しかし、自衛隊アレルギーが解消されるのであれば、さらに多くの自衛隊員を駐留することが出来るようになります。
そうなった時の経済効果と、島の活性化の効果は小さくないと私は思います。
自衛隊の駐留は、この島の希望だと私は感じました。
その明るいだろう未来への変化を、豊かになっていくであろうこの島の過程を、私自身の目で、今後も見守って行きたいです。
そして与那国島を離れて、石垣島に戻ってしみじみ感じたことは、「ああ、石垣島って都会だなぁ」って事でした。
ビバ石垣。Love石垣。与那国島のみならず石垣島ももっともっと豊かになってくれとつくづく思います。
動画化してます▼
その後の話し▼
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影虎 見参 (金曜日, 18 9月 2015 13:11)
貴方の意見は正しい。私は千葉市に住んでますが、大都会千葉市で同じ事が行われました。ある団地の自治会は当時は超革新思想者が中心。モノレール駅や高速道路インターを反対した。余りの不便さに主張を曲げインターは了解。だがモノレールが無いため陸の孤島。子供達は住まず、残されたは高齢者。家や街並みは高級住宅地。今からでもモノレールは通すべきだが、先立つ資金が。
与那国島の漁師が外国船に追われ、首都圏の多量な人間が無関心で魚を食する。少数の人間が大事な民主主義は何処に?
ナビィ (月曜日, 09 11月 2015 23:36)
「貧しい、なにもない、不便」ばっかりおっしゃってますが、田舎なのだから当然ではないですか?そしてそれが悪いことのようにおっしゃるのはいかがなものでしょうか。
「金、都会、便利、なんでもある」がすべてですか?必ずしもいいことですか?
田舎には田舎にしかない、金にはかえられない良さがありますよね。
田舎に来ておいて、上から目線で自分の価値観を押し付けるのはやめてください。
メタキャット (火曜日, 10 11月 2015 00:04)
影虎さん、ナビィさん、コメントありがとうございます。
影虎さん、
民主主義とは、国民一人一人が、勉強して向上しようという意識がなければ、ただの愚衆政治になってしまうということですよね。モラルも含めて、常に向上しようとしないと。
ナビィさん、
田舎だから当然という「当然」の意味がわかりません。
貧しいとゴミの処理さえ出来ないのですよ。ちゃんと読んでくれましたか?
美しい海岸があっても、海から漂着するゴミでいっぱいになります。それを処分するお金はどうするのですか?
金には変えられない良さも金がないために「破壊」されてしまうのです。
その現実を無視した田舎理想論的な価値観はどうかと思いますけれど。
海人 サキ (火曜日, 01 12月 2015 19:27)
おっしゃるとおりです。
日本の領海にもかかわらず、自由に漁さえ出来ない漁師さんたち。
風が吹くと、簡体文字やハングル文字が吹き寄せられる美しかったビーチ。
高齢のご老人たちが多いので、ゴミ片付けもままなりません。
しかも、ごみの焼却場すら無い。理想では地元の方は食べていけません。
さらに先日の超大型台風。テレビやネットはもちろん、電話すらつながらない。
鬼怒川の件を見れば、自衛隊がいることでどんなに安心、心強いか。
言うまでもないことです。
武田 (水曜日, 02 12月 2015 18:30)
イナバ イソバ 左翼系の輩が日本には多く居るのだが日本国憲法9条に護られてるから70年間戦争に巻き込まれる事が無かったと思い込んでる平和ボケしる赤色 左翼の皆さん中国に日本の憲法9条を習 近平 是非進めてくださいね 泣いて喜ぶかも
倉庫のゆり (火曜日, 09 2月 2016 15:03)
「海底遺跡」見に行こうとしたら、飛行機、ホテル満室!一年先も取れるかどうか。。。観光難しくなりました。
住民投票「票操作」されたんじゃ?!。。。。。島、なんかあったら狙われるでしょ?自衛隊特需?
「海底遺跡」大丈夫らしいのですが、残念です。(o_ _)o
yjsnpi (木曜日, 11 2月 2016 10:50)
>>票操作
あのさぁ、自衛隊誘致賛否の住民投票を主催したのは反対派なんだけど。
都合が悪けりゃ票操作ですか?
あとブログ主さんが本文で述べてるように狙われりか否かはそこに戦略的価値があるかないかであって軍事施設の有無とは違う問題なの。
中尉 (月曜日, 14 3月 2016 22:54)
石垣島にすんでるものですが、
おっしゃるとおり自衛隊の基地は
与那国島には必要と思います
自衛隊の基地は今月には完成する模様ですよ
スマイル (日曜日, 10 4月 2016 10:23)
与那国島の人々は今までこの自然豊かな島で暮らして来たのです
その人々にはいろいろな意見があります
そこに住んでいる人々の想いがあります
あなたが訪れた島には変わらいで欲しい場所変わってしまう悲しさがあるのです
この島の人々は助け合って生きているのですよ
国境の島だからこそ抱える問題
選ばれてしまったのがこの与那国島なのです
貧しい島だから?田舎だから?自衛隊アレルギー?
今暮らしてる人。この与那国島を大切に思ってる人の事をバカにしてませんか?
与那国島を語るのであればもっと深く与那国島を見て下さい
カシコマリっ! (金曜日, 22 4月 2016 17:42)
で、スマイルとかいうあんたは与那国島の島民なんすかね?
本島と八重山の温度差 (金曜日, 10 6月 2016 10:20)
本文中に「基地アレルギーの強い沖縄」とありますが、沖縄本島は確かに基地に対しては手厳しいですね。
特に本土からの活動家が押し寄せてくるので。地元民はそうでもないみたいですが。
(普天間を擁する宜野湾市の市長になぜか基地容認派の候補が選ばれたことは、やはり地元民は基地を容認していてよそ者が反対しているんでしょう
一方与那国島のような八重山諸島は沖縄本島から600km、本土で言えば東京〜姫路くらいの距離があり、本島より台湾のほうが近いくらいです。
そのため、八重山諸島の人たちは本島に比べると基地問題には寛容な人が多いです。
何せ八重山諸島の地方紙「八重山日報」はかなりの保守系で、あの産経新聞や石原都知事とも交流があるくらいですから。
沖縄本島の人々と八重山諸島の人々との意識の違いについて述べてくれたらなあと思いますがいかがでしょうか。
離島に住んだ事は無いですが (土曜日, 16 7月 2016 00:54)
メインストリートの写真を拝見させて頂き、「確かに、これでは若い人は、より都会へと出て行くだろうなぁ…」と感じさせられました。
観光で食べて行く、と言われても、この様な寂れた場所では、難しい所では無いでしょうか?
それに自然溢れる〜なんて、日本は比較的自然溢れる地域が多いですし、似た様な環境なら沖縄の他の島でも事足りるでしょう。(実際、周りに居る沖縄に遊びに行った人間で「自然溢れる地域」という理由で遊びに行った人は居ません。スキューバ等の水辺で遊ぶスポーツをしに行った人ばかりです。正直、海上が不安定とも言える場所では、それを推す事も難しいでしょう。)
住むにしても、沖縄は台風の勢力がかなり強い地域で、本土の人間も、ある程度は見聞きしており、「将来は沖縄で、のんびり暮らすんだ〜」なんて言っていた同僚も、身内から「沖縄は台風が強いから台風慣れしてない、お前には無理!」と強く止められたそうです。
そういう意味では、辺鄙な場所でも適応し易い自衛隊の誘致は、アリだと思います。(自分の行った事の有る基地や駐屯地は比較的辺鄙な場所に有りましたし、有事の際の出動経験も、豊富ですから、台風にも慣れているかと思います。)
ohsui (月曜日, 29 8月 2016 16:18)
いい記事です。読ませていただきました。
石垣島から与那国島へって、近くなかったっけと思い、思わず地図で確認をいたしました。
隣の隣が遠いや…国民がこんなだから沖縄本島に変な工作員が集まるんですよね。
いや失礼いたしました。
私は結婚前、自衛隊のある島に住んでいましたが、自衛隊いいですよ。
とりあえず国からの補助金で道路が少し立派になります。
私の子供時代は学校と商店街と居酒屋が繁盛していました。
今はみなさん近くの都市に出て行くみたいだし、よくわからないんですけど、
経済活動は活発になりますね。
その島は隣町と一緒に行政サービスを運営していました。ゴミ処理場、火葬場、し尿処理場、あと一つなんだっけな。
(それだけじゃなく、役所の運営、道路の整備、他にも色々お金かかりますね。診療所もかな。)
島嶼部は主な産業が漁業と農業で、大して税金が入ってこないんですよね。
島民が暮らしているだけで環境の維持費が発生する。その維持費が出せないんですよね。
島の貧しさとはそういう事ですね。
久部良 (日曜日, 23 10月 2016 00:23)
昨今、先島諸島は沖縄本島の犠牲になっている。先島諸島は自衛隊の駐留を早くしてもらわないと、C国の漁船と言う名の軍船からの攻撃を受けるのが怖いので出漁出来ないと在京局でも放送もされている。それでも基地反対と掲げている思想は?自分が与那国島に行くのは、日本一大きな蛾、ヨナグニサンが棲息しているから。確かに本土の蛾より大きい。それでも羽根がとても美しい。
メタキャット (日曜日, 23 10月 2016 05:52)
久部良さん、コメントありがとうございます。
ヨナグニサンの翅の文様は蛇の横顔みたいで、面白いですよね。
口がないというのにもビックリしました。
サンプルしかみてないですが、そのうち現物をみてみたいものです。
租内住民 (水曜日, 16 11月 2016 14:36)
貧しく見えますか?笑 確かに所得は高くはないですが、同じ収入の都会の生活よりは豊かに暮らせますよ。観光客も結構多いですよ!特に冬場はダイバーで込み合います。
自衛隊とその家族が来てくれたことで子供も増え以前より活気が有ります。
因みに那覇からの便は以前から有ります。
バスも本数は少ないですが無料の循環バスが走ってますよ。
メタキャット (水曜日, 16 11月 2016 14:42)
>租内住民さん
コメントありがとうございます。沖縄本島からの便は勘違いでした。お詫びして訂正します。
自衛隊が島に来たのは良い事でしたね。このエントリーを書いてから行く機会がなくて(こちらの生活もやばいので(笑))残念に思っています。
八重山人 (月曜日, 19 6月 2017 13:25)
生まれも育ちも八重山の人間です。
メタキャットさんの意見は率直に言って正しいです。
島と本土には格差があります。しかも医療、教育といったところに集中しています。
これは人間が整備し解決しなければならない問題であり、島の環境保護を訴えても改善されない問題です。
私は小学校の時に、内地には電車が走っていて、内地の子供は定期券を使って通学する、と国語の授業で定期券がなにかを先生から教えてもらいました。
都会から島に住み着いた人間は、電車や、大学や高校や、スーパーやコンビニがあるような社会には別れを告げてきたかもしれませんが、島の子供はそれを知りません。
だから世の中を学ぶために島を出るしかないのです。
逆に島にそれがあれば、島を出る必要はなくなります。
自衛隊がやってきて、税収で給食は無料。ごみ焼却炉も国の予算で建てられます。
複式学級も解消され、一番恩恵を受けているのは実は「医療」です。
ある程度の人口の過疎化にも歯止めがききます。
ブロードバンドも整備され、通信制の高校の実験が行われるようになりました。
自衛隊が来て困ったこと、それは飛行機がガラガラだった以前と比較して満席が多くなったという事くらいでしょう。それでも嬉しい悲鳴ですが。
旅人 (金曜日, 29 12月 2017 19:05)
仰ることは分かるけど、都会人が都会の尺度で離島の幸せを測るのは無理なんじゃないですか。
自衛隊の誘致にしたって、恐らく島民の苦渋の決断でしょう。部外者が 政治的イデオロギーでアレコレ言うのは筋が違うと思います。
メタキャット (土曜日, 30 12月 2017 18:39)
旅人さん、面白いことをおっしゃっていますが、このコンテンツのどの部分が政治的イデオロギーにあたるのか教えて下さい。
こ (日曜日, 01 4月 2018 11:53)
海はいいけど、不便
しんのすけ (月曜日, 13 8月 2018 10:02)
旅人さんの仰る「離島の幸せ」とは何でしょう?
A「ほしいけど、無いから我慢する」
B「何でもあって、お金さえあれば手に入るけど、お金がないから我慢する」
Aは、亡くなった祖父母が「戦争中はものが無くて・・・」と欲しがりの幼い孫たちを諫める時によく経験談を話してくれました。
Bは、大学進学した孫たちが都会生活での貧困を話した時、相変わらずAを語る祖父母に「より辛い」と説明したものです。
私はまぁ、離島に比べれば便利だろう本土の田舎に住んでいます。
部外者ですから、離島の良し悪しの意見は申しません。
私が求める幸せとは・・
・病気になったらすぐにかかれる医者がいる。
・教育が受けられる機関がある。
・水不足がない。
・働く場所がある。
・買い物が便利。
・安価で多様な娯楽がある。(wifiを含む)
これらがあれば、一生暮らせますね。
これって、離島でどうすれば可能になりますか?
離島から離脱して、本土に行けばすぐ解消です。
若者が離脱するのは、Bもその理由の一つだからでしょう?
離島の幸せは何ですか?
美しい自然だけでは無理だと思いますが。
まして観光客のリピートは期待できません。
離島の幸せは何ですか?
AとBのように、時代、時代に現実に則した比較価値論があると思うんです。
いっそ、ぐっと若い世代の価値論で環境整備の方法論を考察することも重要だと思います。
メタキャット (火曜日, 14 8月 2018 11:00)
しんのすけさん、コメントありがとうございます。
離島の幸せですね?
石垣島なら、都会と田舎の両方を満喫できる事です。
しかし、与那国はさすがに…。まあ都会人のわがままなのでしょうが。
石垣島にはたくさんの観光客が訪れるので、出会いもたくさん。飽きません。
しかし、与那国は観光客といっても…。
それでも自衛隊が来てから、商売がしやすくなったという話しは聞いています。
きょんはぴ (日曜日, 24 2月 2019 01:33)
基地はあった方が安全だし、流通も増える。けどそこまで与那国のことを考える必要が私にはないので、おばぁさんの意見を尊重する。困るのは住んでいる人ですし住んでいる人に選択の権利がある。
とん兵 (水曜日, 19 6月 2019 05:35)
沖縄決戦で得られた教訓は有事の際島民が素早く離島できる方法が必要ということです。さもなくば、あのときのように自決を強要されるかもしれません。
自衛隊が必要かどうか僕にはわかりませんが、少なくとも有事の際島民の安全は二の次さんの次になるのは目に見えています。そればかりか、盾のように使われたらどうするか?色々かんがなきゃですね。
僕はとてもじゃないが住もうとは思えません。